ブリッジ エーシア ジャパン(BAJ)はこの度のミャンマー地震に対して緊急支援を実施します。
3月28日(金)日本時間午後3時20分ごろに発生したマグニチュード7.7の地震は、震源地のマンダレーを中心に各地に大きな被害が出ています。
特に被害が大きいのは、マンダレー、ネピドー、ザガイン、シャン州南部です。このうち、BAJはマンダレー地域南西部で村落部の深井戸修繕を中心とした水供給事業を行なっています。29日、井戸チームと連絡が取れ、乾燥地域周辺(ニャンウー、チャウパドン、マグウェ)では被害がそれほど大きくないことを確認しました。しかしながら、マンダレーでは多くの建物が損壊し、人々が行き場を失い、病院などに集まっています。まずはそうした人々へ食糧や水、仮設の避難スペースを確保するためのシートその他物資を配布するべく、現地病院や施設関係者に連絡を取りながら、井戸チームが現地へ出動する準備を進めています。一方、ヤンゴンからも車両を出し、同様の調査と緊急物資配布をネピドー近傍で行なう計画です。
まずは緊急支援を実施いたします。被害の全容がまだ分かりません。復旧段階において何ができるかは、調査を経て、現地カウンターパートと協議の上、計画していきたいと考えています。
長引く内戦で、ミャンマー国内の困窮は極まっています。そこに今度の地震です。自然災害は人間の都合など待ってくれません。残酷な状況です。少しでもそうした環境に置かれた人々の支えになれるよう、活動ができればと思います。
募金の目標金額は100万円です。約2,000人分の食糧、水等を配布するのに100万円が掛かります。100万円以上集まった場合は、ニーズに合わせた物資配布を継続します。また、復旧段階の事業へ活用します。
皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
募金の方法
【インターネット決済】
下記リンクのページから進んでいただき「ミャンマー緊急募金」をお選びください。
https://congrant.com/project/baj_30th_anniv/12790/form/step1
【銀行振込】
下記リンクよりお願いいたします。(メールアドレスに口座情報をお送りいたします)
https://congrant.com/project/baj_30th_anniv/12790/form/step1?method=bank
【郵便振替】
郵便振替口座 00130-1-739924
郵便口座名 ブリッジエーシアジャパン
【更新情報】
3/31(月)
被災地の情報提供者に連絡を取りながら、食糧と飲料を中心に物資調達をして、移動車両の手配を完了。ヤンゴンチームは、ネピドーピンマナ付近にいる情報提供者(国際機関の現地職員が臨時コーディネーター的役割を担っている)とコンタクトを取っている。中央乾燥地域チームは、チームメンバーの親類のマンダレー病院関係者に連絡を取りながら準備を進めた。
4/1(火)
ヤンゴンチーム、中央乾燥地チーム、それぞれネピドー、マンダレーに向けて移動、ピンマナとマンダレーに到着。情報提供者(現地の臨時調整役)と接触しながら食糧と飲料を中心に物資配布を開始。
【ヤンゴンチームの動き】
ピンマナにて、ユニセフ現地スタッフ、地元の慈善団体の代表者、ボランティアの支援と調整により、40世帯に物資(3日分の食料と飲料)を配布。
加えて、ピンマナ中心部周辺の被災した学校や大学の敷地、修道院、区役所にて清掃作業に従事するボランティアに飲料水(800本)を提供。
【中央乾燥地チームの動き】
即席麺、パン等の食料品、ティッシュ、飲料水ほか、合計300セットを準備。マンダレー到着後、倒壊したマンション近辺に設置された緊急物資集荷場にてボランティアグループが調整を行なっており、上記物資を引き渡し。その後、中央乾燥地域チームは深井戸修繕事業に復帰するため移動(チャンバードウ村へ)。
4/2(水)
ヤンゴンチーム、ヤマエティン郡ミョーフラ村、ティゴーン村に移動。地震で家を失った80世帯の家族対して物資を配布。配布は、BAJ、地元の化粧品会社、ユニセフと同時に実施。村での配布が完了後、郡の行政官と会い、その後、ヤンゴンに向けて帰還。
4/3(木)
ヤンゴンチーム戻り
4/4(金)
ヤンゴンチーム、中央乾燥地域チームから情報収集、レポートまとめ、次回の検討開始、現地ボランティアグループの情報収集。
4/7(月)
国営紙報道で国軍副司令によるアナウンス(支援について許可を取ることを厳格化するメッセージ)。
ミャンマーで活動する日本のNGOネットワーク(JNN)臨時オンライン会議に出席。今後の支援実施の進め方について情報共有。
4/8(火)
緊急物資支援の継続決定。カウンターパート(村落開発局)と現地グループへ連絡し、ニーズ把握と調整開始。村落開発局も被災を確認。物資調達を開始。
4/9(水)
現地情報提供者のヒアリングを続けながらヤンゴンにて緊急物資調達を継続。
4/10(木)
ヤンゴンチーム、ネピドー着。カウンターパートの村落開発局へ行き、緊急物資を配布。職員700人の住居が壊れ、負傷者も多く、死者も数名いるとのこと。
4/11(金)
ヤンゴンチーム、マンダレー北部へ移動し、現地ボランティアグループとともに村落部を訪問。ニーズ調査を実施。その後、ソーラーライト、衛生キット(石鹸、シャンプー)などを現地調達。同時に現金給付の準備も進める。
4/12(土)
ヤンゴンチーム、現地ボランティアグループとともにザガインへ移動。ザガイン橋(アヴァ橋)への道は渋滞していたが、無事にザガイン地域に到着。エーヤワディー河沿いに仮設の避難所が出来ており、50世帯に上記物資(ソーラーライト、衛生キット)を配布。避難住民から「困難な状況に対する皆さまからのご支援とご厚意に心から感謝申し上げます」と感謝の言葉をいただく。
地元当局が河岸で川の水を浄化するサービスを行なっており、川沿いについては飲料水はさほど問題がない状況。身体を洗う生活用水は直接川の水を使用している。ただし、川から遠い場所では引き続き水のニーズは高い傾向にある。
その後、マンダレー地域に戻り、村落部へ移動。現地ボランティアグループと50世帯に対して現金給付。さらにインワ病院とインワ郡およびタダウ郡の村落部にて、負傷者やその家族に対して現金給付を実施。
「皆さまの親切と心遣いは、私たちにとって大変感動的で意義深いものです。皆さまが様々な災害から解放され、健康と富に恵まれますように」と反対に私たちの安全を祈ってくれた。
インワ病院では多くのけが人が集まっているため、WHOが仮設の入院スペースを設置している状況。
移動時間が限られているため、いったん実施を中断し、ソーラーライトと衛生キットのセットの残り(10世帯分)と現金給付の残りは現地ボランティアグループに委託(外部からの援助がないまま、タダウ郡の被災地で遺体の捜索と被災者支援をつづけてきたグループ代表に引き継ぎ)。
4/13(日)
ヤンゴンチーム、ヤンゴン戻り。
4/14(月)
現地ボランティアグループより報告。モスクの倒壊で家族を失ったムスリム・コミュニティの家族に現金給付を実施。
4/15(月)
ヤンゴンチーム、レポート作成中。
4/19(土)
第二陣の実施の詳細の報告が東京事務所に届く。復興段階からはまだまだ程遠い。しかしながら、場所によって違いはあるものの、被災地のニーズも少しずつ変化していることを確認。これを受けて水祭り開けの4月22日に東京事務所と打合せを行ない、今後の活動を決める計画。
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