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ベトナム人招へい報告およびベトナム人校長先生らの日本研修の感想:東京

ベトナム人招へい報告およびベトナム人校長先生らの日本研修の感想:東京

報告者:東京事務所 新石

122日から7日に、約8年ぶりに3名のベトナム人(ラムモンクァン中学校長、BAJ現地スタッフ)を日本に招へいしました。

報告会のようすはすでにウェブサイトに掲載しておりますが、本記事では、招へい期間中の活動内容についてあらためてご報告します。

今回の招へいの主目的は、環境教育事業でご協力いただいている駒場東邦中学高校への訪問と授業見学、そしてご支援者の方たちを集めた報告会をおこなうことでした。昨年4月の現地交流からどのような変化がフエの教育現場で起こったのか、関係者の皆さまと共有する貴重な機会を持つことができ、活動のこれからを語り合うことができ、今後の展開が楽しみになる時間でした。(詳細はこちら

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加えて、大阪マラソンチャリティ寄附先団体として長年ご支援をいただいているご縁を活かすべく、大阪で活動するNPOとの交流も実施しました。

訪問したのは、高槻市のやまと茶房さん。いわゆる就労継続支援B型で、障害を引き受けた方たちがカフェを運営しています。とてもあかるい空間で、開放的な雰囲気の、すばらしい場所です。設立者の小西さんは私の父の学生時代の先輩筋にあたる方で、長年BAJの活動を応援してくださっています。皆さまから心のこもった歓待を受け、感激しました。

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また、長年お世話になっている東京おもちゃ美術館さんへの訪問も叶いました。運営母体の法人部長でBAJのミャンマーの現場にも来てくださったことのある山田さんに館内を案内していただき、さらに伝統的なおもちゃや遊び、幼児教育などに関して意見交換をさせていただき大変光栄でした。

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教育とは直接関係しないところでは、ベトナムの直売所事業で、わたしが私淑しているエマリコくにたちさんが経営する直売所「しゅんかしゅんか」を視察させていただきました。招へい前に代表の菱沼さんに挨拶する機会をいただき、こちらも大感激でした。環境教育事業に加えて、直売所事業についても、交流を通じた学び合いの活動ができればと夢がふくらみました。

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もうすぐ発行予定のニュースレター(BAJ通信)では、駒場東邦中学高校の訪問と授業見学について詳細な記事を掲載しております。よろしければそちらもご覧ください。

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さいごに、というか、じつはこちらがメインなのですが、このホームページの活動報告では、文字数制限がないため、ニュースレターではカットせざるを得なかったベトナム人招へいメンバーの日本研修の感想を全文掲載したいと思います。とっても長いですが(!)よろしければご覧ください。

Nguyen Dinh Can(カン校長)の感想

私にとって忘れられない素晴らしい旅、日本への旅

日本行きの飛行機に乗る前に、私は興奮、喜び、緊張、そして深い責任感といった感情の渦に巻き込まれました。

日本の第一印象は、その先進的な公共交通機関と人々の並外れた環境意識でした。駒場東邦中学高校では、広大な運動場、複数の体育館、実験室、多様な学生クラブなど、近代的な施設に驚きました。学校で行われた環境実験は特に興味深いものでした。小家校長をはじめ、多くの教師や生徒から受けた心のこもった温かい歓迎に深く感動しました。特に、石原先生の科学実験への情熱と献身的な姿勢に感銘を受け、大変感謝しています。石原さんの熱意と細心の注意を払ったアプローチは、本当に称賛に値し、忘れられないものです。

大阪では、やまと茶房に赴き、そこで働く障がい者の方たちのおもてなしと温かさに感動しました。やまと茶房の先駆者である小西さんとお会いしたことで、人間性と思いやりに満ちたプロジェクトについて理解することができました。さらに、日本の伝統的な遊びを通して子ども時代の思い出を保存し、親子のつながりを育むユニークな東京おもちゃ美術館を訪問したことは、忘れられない経験でした。

今後、駒場東邦とラムモンクァン中学校が協力して、将来的な取り組みを進めていくことを心から願っています。

今回の旅は、教科書の枠を超えた貴重な洞察を私に与えてくれました。環境保護のために日本の皆さんと一緒に働き続けることを心から光栄に思い、刺激を受けています。皆さんの健康と幸福、そして今後の成功をお祈りします。

Ton Nu Ngoc Cam(カム BAJスタッフ)の感想

第一に、この日本への研修旅行に参加する機会を与えてくださったことに心から感謝いたします。これは忘れられない経験であり、私のBAJのキャリアの重要な節目となりました。

この旅行を振り返ってみると、日本で過ごした1週間のすべての瞬間に深い感銘を受けたため、自分の気持ちを言葉で完全に表現するのは非常に難しいと感じています。

日本のすべて、つまり天候、息をのむような風景、豊かな文化、温かい人々など、すべてが私に忘れられない印象を残しました。私が訪れた多くの素晴らしい場所の中でも、最も印象に残ったのは駒場東邦中学高校とやまと茶房でした。

駒場東邦中学高校では、学校の優れた施設を探索し、教室を直接観察する機会をいただきました。学校の設備の整った近代的な様子に驚きましたが、本当に魅了されたのは、そこで生徒が楽しんでいる教育方法とユニークな学習環境でした。

高校3年生たちのオススメの勉強法を共有する発表会を目の当たりにし、また、石原先生の理科の授業に同席したことは、とくに目を見張る体験でした。効果的な自習戦略についての発表中、会場の明るくリラックスした雰囲気に思わず笑みがこぼれました。生徒たちは、学問的な話題と個人的な話題の両方について、ためらうことなく自由に意見を交換していました。そこに座っていると、表現の自由と学校が生徒たちに育む自信を本当に感じることができました。

一方、石原先生の理科の授業を観察することは、まったく異なる、しかし同様に印象的な体験でした。授業は実践的で、現実世界の環境問題がシームレスに統合されており、魅力的な実験を通じて生徒たちが理解できるようにしていました。生徒と先生の間のくつろいだフレンドリーなやり取りにも感銘を受けました。学習環境が自然で楽しいと感じられる、明るいパワーがありました。

駒場東邦中学高校へのこの訪問は、革新的な教授法に対する私の理解を広げただけでなく、これらのアプローチをベトナムの生徒たちに取り入れて共有するきっかけにもなりました。訪問後、ニューと私は、生徒たちの役に立つように、同様のレッスンを自分たちの授業にどう取り入れることができるか話し合いました。

駒場東邦で感じた知的刺激とは対照的に、やまと茶房への訪問は私に深い感情的なつながりを残しました。やまと茶房の雰囲気は信じられないほど暖かく、楽しかったです。そこで人々がとても気楽に、幸せそうに働き、おしゃべりし、笑い、一緒に歌っているのを見て、私は深く心を打たれました。

やまと茶房のような場所があり、人々が本当の自分を受け入れ、日々の生活に喜びを見出すことができることに、私は心から感謝しています。

これらは、日本での本当に素晴らしい学習の旅についての私の感想です。

この素晴らしい経験を可能にしてくださった日本の皆さまに、もう一度、心からの感謝を申し上げたいと思います。

敬具

Nguyen Thi Quynh Nhu(ニュー BAJスタッフ)の感想

忘れられない旅
先日、私は幸運にも、ずっと夢見ていたものの、足を踏み入れられるとは思ってもいなかった日本への初めての旅に出ることになりました。飛行機から降りた瞬間から、空港にいる年配の清掃職員の姿に深く感動しました。どんなに小さな仕事でも、彼らの揺るぎない献身と細心の注意を払った取り組みは、責任感と仕事への誇りの文化を物語っています。その後すぐに、同僚たちが温かく迎えてくれ、私たちは仕事、人生、そして彼らが直面している課題について数え切れないほどの話を共有しました。また、シンプルで薄味ではあるものの、日本の健康的でバランスの取れたライフスタイルを深く反映した日本の代表的な料理を楽しむ機会もありました。

駒場東邦中学高校での貴重な体験
2日目は、観光客が訪れることはできない有名な学校である駒場東邦中学校・高等学校を訪問するという貴重な機会に恵まれました。校舎の廊下を歩き、活気に満ちた学習環境を観察できたことは、とても幸運なことだと思いました。

カフェテリアや運動場からプール、さらには生徒たちによる伝統芸能のパフォーマンスまで、校舎の隅々から目的意識と誇りがにじみ出ているようでした。しかし、私に最も深い印象を残したのは、生徒たちが自己表現を奨励されている点です。ここでは、生徒たちは知識を吸収するだけでなく、知的な課題に取り組み、疑問を持ち、自由にアイデアを共有することを教えられています。この実践は、批判的思考だけでなく、自信と個人の成長も育むと実感しました。

石原先生が指導する理科の授業を見学する機会があり、生徒たちはマイクロプラスチックを分類する実験を行っていました。最初は言葉の壁で理解するのが難しかったのですが、1つのグループのそばに立って彼らの作業を見ていると、彼らの献身とチームワークですべてが明らかになりました。実験は一見単純ですが、正確さと集中力が求められるものでした。

PEやPPなどのプラスチックはベトナムでは一般的なのに、母国の生徒はそれらを区別する知識が不足していることが多いことに、思わず考えこんでしまいました。駒場東邦には正式な環境学習科目はありませんが、環境問題を日常の授業に取り入れることで、幼い頃から責任感を植え付けています。活動報告にお越しいただいたりそなアジア・オセアニア財団の常田常務理事が言うように「単に『環境問題』として捉えると、解決できないかもしれません。しかし、『環境行動』として捉えれば、それは私たちの共通の責任になります。」

これに触発されて、私はラムモンクァン中学校で実施するいくつかのアイデアを思いつきました。例えば、私は同僚のカムに、石原先生のマイクロプラスチック実験をベトナムの状況に合わせて調整する可能性を提案しました。さらに、駒場東邦中学高校とラムモンクァン中学の学生による共同プロジェクトを思い描きました。「駒場東邦-ラムモンクァン菜園」と名付けられた共有ガーデンです。このスペースは、文化の融合と環境意識への取り組みを表す、長期サイクルの植物で埋め尽くすことができます。

思いついたもう 1 つのアイデアは、Google Earth を使用して、北極の氷が溶けたり、サハラ砂漠で予期せぬ雨が降ったりするなど、地球規模の現象について生徒に教えることでした。この旅行は、単なる学習体験ではなく、ベトナムに持ち帰るアイデアの泉でもあることに気づきました。

おもちゃ美術館と農家の店からの教訓
3 日目は、東京おもちゃ美術館を訪れました。創造性とつながりを刺激するように設計されたおもちゃでいっぱいの場所です。これらのおもちゃは、シンプルでありながら意味があり、家族が一緒に時間を過ごすことを促します。これは、両親が忙しいときに子供たちが娯楽のためにスマートフォンに目を向けることが多いベトナムの一般的な光景とはまったく対照的です。

その日の後半には、日本の農家の市場を探索しました。環境に優しいパッケージから農家の物語を強調した詳細な POP ボードまで、製品の展示方法に細心の注意が払われており、忘れられない印象を残しました。これに触発されて、私はフエにある私たちの店を刷新する方法を考え始めました。地元の農家を宣伝し、より持続可能なパッケージを採用し、期間限定のプロモーションを作成することです。

脆弱性の強さ
4日目は、障がい者を支援するセンターであるやまと茶房を訪問するために大阪に向かいました。車が近づくと、ベトナムの国旗が誇らしげにたなびき、母国語で挨拶されたことに感動しました。後に、センターの創設者である、新石氏の友人である小西氏が、戦争中にベトナムの人々の苦難を目の当たりにしていたことを知りました。おそらく、これらの記憶が、最も弱い人々を支援するという彼らの生涯にわたる取り組みの原動力となったのでしょう。

センター内では、回復力と喜びが絡み合っていました。コミュニティのメンバーはそれぞれの役割を持ち、一緒に理解と強さの安全な避難所を作りました。小西さんは多忙なスケジュールにもかかわらず、若いメンバーの悩みに耳を傾けていました。このさりげない思いやりの行為は、真のリーダーシップを思い出させてくれました。他者を育て、高める能力こそが、私たちの使命です。

訪問の終わりには、感謝、つながり、共通の人間性に対する涙が溢れていました。やまと茶房は単なる支援センターではありません。人々が集まり、弱さをさらけ出して希望の力を結集すると、何が達成できるかを示す証なのです。

反省と感謝の旅
今回の日本への旅は、思い出に残る旅というだけでなく、深いインスピレーションの源となりました。私は献身的な人々と出会い、紅葉の美しさを体験し、ずっと訪れたいと思っていた夢の街、京都の静かな寺院で安らぎを見つけました。

しかし何よりも、この経験は私に交流事業の深い価値を思い出させてくれました。BAJ代表の根本さんのたゆまぬ努力のおかげで、こうした出会いの創造は文化と世代の架け橋となり、今も繁栄を続けています。私はこの国際交流に参加する最初のBAJスタッフであることを光栄に思います。私の今の夢は、BAJの成長に貢献し、将来の世代のBAJの生徒がこの意義深い旅を続けられるようにすることです。

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今回の来日研修と交流は、りそなアジア・オセアニア財団様はじめ皆さまからのご支援により実現しました。感謝申し上げます。

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