報告者:東京事務所 新石
昨年4月2日に、ラムモンクァン中学校に駒場東邦中学高校の教師・高校生らが来校し、環境問題に関するグループワークを実施しました(駒場東邦中学・高校のフエ来訪:ベトナム)。
このグループワークを通して、日本の高校生たちがベトナムの中学生たちに「伝える」という積極的な行為を通じて、自分たちの学びが深まっていることを実感しました。
この経験から、今度はベトナムの中学生たちが自分たちが学んだことを同じベトナムの小学生たちに伝える、という実践的な授業をすることにしました。
一回目は、ラムモンクァン中学校の生徒たちが7月にフーソン廃棄物発電プラントを訪問して、廃棄物がどのように処理されて発電に利用されるかを学んだことを10月にトゥイスアン小学校を訪問して生徒たちに伝えました(中学生が環境教育で学んだことを小学生に教えました(廃棄物発電プラント):ベトナム)。
今回の二回目は、ファムクァンアイ中学校の生徒たちが、同じく7月にヴァンニエン水処理施設を訪問して、毎日使用しているきれいな水がどのように作られているかを学んだことを(ごみと水の現場を訪問しよう!:ベトナム)、11月にトゥイスアン小学校を訪問して生徒たちに伝えました。
今回の特徴は、中学生たちが小学生たちに教えるにあたって、水処理施設について説明することに加えて、実際に水をろ過する実験して見せたことです。実験を見ることによって小学生たちは、水処理プロセスについてより理解を深めることができました。
以下順に見てみましょう。
11月16日に、ファムクァンアイ中学校の生徒5人が代表してトゥイスアン小学校を訪問して「学んだことを小学生に伝えよう(実践編)」を実施しました。
まず、中学生たちが自己紹介をしました。
中学生たちが小学生たちに、ヴァンニエン水処理施設について説明しました。
中学生たちが小学生たちに、4つのグループに分けて、図を使って水処理プロセスについて説明しました。
次に、実際に水をろ過する実験をしました。
ペットボトルを切って、綿、炭、砂、砂利の順に入れます。
そして、汚れた水をペットボトルに入れて、ろ過を開始します。
授業の最後に皆で集合写真を撮りました。
生徒たちの感想です
ファムクァンアイ中学校の生徒たち
「グループで作業し、小学生たちに伝えることができてワクワクしています。プレゼンテーションにはまだ直すところがたくさんあります。ですから、BAJが今後もこのような交流会をもっと企画して、私が学び、経験を積めるように願っています。」
「小学生たちに学んだことを伝える役割をうまく果たせたと感じています。一番印象に残ったのは、トゥイスアン小学校の生徒たちがとてもよく協力していて、とてもかわいい生徒たちだということです。」
「トゥイスアン小学校に来るのは初めてでしたが、とても楽しかったです。最初は、小学生たちはあまりわからないと言いました。おそらく私が早口で話しすぎたせいでしょう。BAJの先生方に助けてもらったので、小学生たちはもっと理解することができました。BAJがもっと交流会を企画してくれることを願っています。」
「この授業を通じて、自分が学んだことを伝える人としての役割に自信と経験が深まりました。この興味深い経験をさせてくれた BAJ に感謝したいと思います。」
トゥイスアン小学校の生徒たち
「ヴァンニエン水処理場は私の住んでいる地域に近いため以前から知っていましたが、水処理場やきれいな水を作るプロセスについて知ったのは初めてでした。今日は交流の機会を与えてくれた BAJ に感謝します。」
「私の家族がよく使っているきれいな水を作るプロセスやきれいな水が大切であることについて学びました。中学生たちが、とても楽しくそして丁寧に教えてくれました。」
「今日のクラスでは、中学生たちに教えてもらって、水のろ過実験も行いました。とても楽しかったです。これからも、他の学校の生徒たちともっと交流する機会があることを願っています。」
「私も中学生たちと同じようにヴァンニエン浄水場を訪れて、浄水場とその水処理プロセスを自分の目で見てみたいです。新しくて大事なことを学ばせてくれたBAJに感謝したいと思います。」
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実験はいいですね! 実際に水をろ過する様子がよくわかるし、皆で協力しあう喜びもあります。ファムクァンアイ中学校の生徒たちは、はじめは緊張していましたが、徐々に小学生たちと打ち解け、最後は一緒に盛り上がっていました。
現地スタッフが授業のようすを見事なショートムービーにしてくれました。ここだけの限定公開です(拡散はご遠慮ください)。
ご笑覧いただけると嬉しいです。
あらためてご支援をいただき誠にありがとうございます。
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