報告者:フエ事務所 Cam
5月の環境教育活動の報告です。5月9日、15日、16日にフエの小中学校で「雨」についての環境教育授業を行いました。この授業の目玉は、生徒たちが自分たちの手で雨を作る実験をすることです。この実験はある動画を参考にして行ない、今までにない試みとして、生徒たちも非常に興奮しながら取り組みました。
この授業の背景には、自然現象である雨を通じて生徒たちに環境に対する知識と関心を深めるという目的があります。雨は私たちの生活に身近な現象であり、その形成プロセスを理解することで、自然への理解が深まります。さらに、環境汚染や酸性雨など、現代の環境問題について考えるきっかけにもなります。
授業は大きく理論と実践の二部構成でした。理論の部分では、雨の形成の仕組み、雨の種類や利点について学びました。例えば、雨水は飲料水として利用でき、農業にも欠かせない水源であること、また、雨が大気の温度を調整する役割を果たすことなどが説明されました。さらに、雨に関連する文化やことわざについても学びました。雨は生き物にとって重要なだけでなく、人間の歴史、特に農業においても重要な役割を果たしてきました。そのため、雨にまつわる知恵や言葉が人々の生活の中に深く根付いています。
授業では、雨乞いの儀式や雨のお祭りについても学びました。雨乞いの儀式は、雨が降らない時期に雨を祈るための伝統的な儀式であり、農業社会において非常に重要な役割を果たしてきました。フエは洪水に見舞われる地域でもあり、雨とともに暮らしてきた背景があります。今回の授業を通して、生徒たちは自分たちの地域の気候や自然現象についても理解を深めることができました。
ことわざや民謡としては以下のようなものが紹介されました:
授業の後半では、雨を降らせる実験を行ないました。ガラス瓶や氷、ヘアスプレーを使って、雨の形成プロセスを観察するものでした。生徒たちは実験に大いに盛り上がり、雨ができる瞬間を見て歓声を上げました。この実践的なアプローチにより、生徒たちは雨の形成プロセスを直感的に理解することができました。
授業に参加した生徒たちは、非常に積極的に取り組んでいました。マイさんは「雨がどのように形成されるのかを学び、非常に満足!」と話していました。また、トランさんは「酸性雨について学ぶことができて嬉しかった」と述べ、授業を支援してくれた寄付者に感謝の意を表しました。
これからの活動についても、期待と感謝の声が多く聞かれました。グエンさんは、「次の授業でもっと自然について学びたい」と述べ、また、ホーさんは「次の授業がさらに楽しいものになることを願っている」と期待を寄せていました。
最後に、今回の授業が無事に進行できたのは、サポーターの皆さまのおかげです。生徒たちが自然と環境について学び、楽しむことができたのは、寄付者や支援者の方々のご支援があってこそです。今後も、生徒たちにとって有益で楽しい授業を提供できるよう、引き続きご支援をお願いいたします。ありがとうございました。
●この活動は、りそなアジア・オセアニア財団、経団連自然保護基金、輝けアジアの子ども基金 のご支援や皆さまからのご寄付によって行われています。
現在、BAJでは輝けアジアの子ども基金サポーターを募集中です。
年に一度、子どもたちから手紙や工作が届きます。オンライン授業参観も計画中!
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