報告者:東京事務所 新石
日本とベトナムの間での学生同士の交流を通じた環境教育活動が盛り上がりを見せています。この盛り上がりは、ベトナムの子どもたちだけでなく、日本の学生たちにとっても、両国の文化や環境、そして日常生活に関する相互理解と尊重を深める素晴らしい機会となっています。今回の報告では、2月初旬と3月初旬に行なった二つの活動について報告します。
最初に、日本の大学生や留学生たちが中心になっている団体BizJapanの学生たちによって2月1日にフエのランモンクァン中学校にて開催された文化交流オンラインクラスの取り組みです。
この授業では、Bizjapanに所属する世界各国からの大学生が自国の文化、特に人気のある地元料理や有名な観光地を紹介し、それぞれの国や地域で取り組まれている環境保護の活動についてお話をしてくれました。アメリカ、アルバニア、日本の大都市と地方の比較など、多角的な視点で自然環境保護についてふりかえる機会になりました。
フエの生徒たちは、環境保護に関する議論に積極的に参加し、異なる文化の中での環境保全の実践について学びました。この交流は、異文化間の理解を深めるとともに、環境保護への意識を高める貴重な機会となりました。学生たちは、チームワークスキルの向上、公開スピーチの機会、そして新しいトピックについて議論する経験を通じて、自身の能力を伸ばすことができました。
続いて、3月9日に名古屋の中高生国際協力団体どえりゃあWingsと開催した(今年で3回目!)、ベトナムと日本間の文化交流クラスについてです。こちらもフエのランモンクァン中学校にて行ないました。
このクラスでは、ベトナムの学生たちが日本の日常生活、伝統的な遊びやおもちゃの紹介、そして音楽について学ぶ機会を持ちました。特に、ディベートという形式を通じて、学生たちは自分の意見を表現し、議論する能力を養うという貴重な体験をしました。このような交流は、学生たちに新しい視点を提供し、異なる背景や考え方に対して想像力を働かせることのとてもよい機会になりました。
これらの交流活動を通じて、子どもたちだけでなく、現地スタッフにも大きな刺激となっています。スタッフは、異なる文化背景を持つ学生たちがお互いの文化を学び、理解を深める過程をサポートすることで、自身の国際的な視野を広げる機会を得ています。また、文化や環境保護など、様々なトピックについての知識を深める機会にもなっています。
このように、日本とベトナム間の交流は、参加する全員にとって有意義なものとなっています。子どもたちは、異なる文化を尊重し、多様性を価値あるものとして認識する力を身につけ、スタッフは国際的な視野を広げ、知識を深める機会を得ています。このような活動が続けられることで、両国の友好関係がさらに強化され、未来の世代にとっても架け橋となることを期待しています。日本とベトナムの間で育まれるこのような交流型の環境教育活動は、お互いの国を理解し、尊重することの大切さを、私たちに改めて教えてくれていると感じています。
3月、4月も引き続き交流型の環境教育がつづきます。また続報をお伝えできればと思います。
●この活動は、輝けアジアの子ども基金 のご支援や皆さまからのご寄付によって行われています。
現在、BAJでは輝けアジアの子ども基金サポーターを募集中です。
年に一度、子どもたちから手紙や工作が届きます。オンライン授業参観も計画中!
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