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フエ農家訪問ツアーを再開しました:ベトナム

フエ農家訪問ツアーを再開しました:ベトナム

BAJは、ベトナムのフエで地域の零細農家の収入向上と農業文化の価値発信を目的に、野菜や肉の直売所を運営しています。また、BAJ自身も直営畑(トゥイビュウ畑)を所有して有機野菜を栽培しています。

さらに、地元の消費者の方たちが実際に畑を訪問するイベントを開催したり、日本からのツアーや訪問客も多く受け入れてきました。しかし、コロナ・パンデミック以降はこれらの現地訪問ツアーはすべて中止を余儀なくされてしまいました。そして、この3月に長いパンデミックもようやく収束に向かったことから、2019年以降中止していた現地訪問ツアー(スタディーツアー)を4年ぶりに再開しました。

今回、旅行会社ピース・イン・ツアー(PIT)とコラボで、学習院女子大ゼミ生15名と教員の方2名の皆さんが、国際研修プログラムの一環としてベトナムを訪れ、3月4日、BAJの契約農家を訪問するスタディーツアーを実施しました。

以下、フエ事務所スタッフAnhからの報告です。

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報告者:フエ事務所 Anh

フエの3月は、長い雨季が終わり晴れの日が少しずつ多くなります。また、暑い夏へと季節が変化する前の穏やかな気候が続き、この時期はとても美しいです。 古都フエはここから観光シーズンが始まり、多くの観光客がフエを訪れます。 まさにこの美しい時期に、日本の学習院女子大の皆さんがBAJの契約農家であるTuyet さん、Tap さん夫妻の自宅を訪問し、いろいろな野菜が有機栽培されている畑で収穫体験をしてくれたことがとても嬉しいです。

私たちにとって学習院女子大の皆さんが今年最初のスタディーツアーだったので、フエのスタッフもTuyet さん、Tap さん夫妻も、全員が非常に興奮してしまいました。訪問の何週間も前から植物の世話をしたり、皆さんが訪問してくれた時により多くの野菜を見てもらえるようにいろいろな野菜の種をまいたりなど、準備をしました。 遠く離れた日本から来てくれる若い皆さんにとっては、きっと見るものすべてが新しく、発見することがたくさんあるはず。皆さんが楽しんでくれるように、Tuyet さん、Tap さん夫妻ともに畑での収穫体験ゲームを企画しました。


受入れ当日、学習院女子大の皆さんは、宿泊のホテルからTuyet さん、Tap さん夫妻の自宅へ早朝から車で移動しました。BAJがフエで行っているプロジェクトの紹介やご夫妻の紹介、今日のツアー内容を紹介しました。 通訳のサポートのおかげで、お互いすぐに打ち解け、美しい農場の自然と一体になることができました。 

Tuyet さん、Tap さん夫妻の自宅に到着

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Tuyet さん(右)、Tap さん(左)夫妻

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2つのグループに分かれて、まずは農家の作業体験です。豚の水浴びは、夫のTap さんの毎日の仕事です。ケージを掃除して、燃料を作るバイオガスダイジェスタに豚糞を入れ、暑い日中のために豚を冷やします。とはいえ、皆さん人生で初めての経験だったので、自分たちでやってみるとワクワクと不安が入り混じった気持ちでいっぱいだったようです。つづいて、畑での収穫体験です。ゲーム形式でベトナムの野菜について学びながら収穫を体験してもらいました。チームごとに、畑にランダムに置かれたヒントが書かれた短冊を集めて、それがどの野菜かを考えて、答えだと思う野菜を収穫していきました。


ベトナム伝統の麦わら帽子ノンラーをかぶって農場を見学

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豚の水浴び作業

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短冊のヒントから畑をめぐってその野菜を収穫

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最後に、今日畑から収穫した野菜を使って料理を作りました。そして、作った料理を囲んで、今日の体験の感想を言ったり農家さんに質問しながら、全員で懇談を楽しみました。畑から収穫した野菜をそのまま料理したことも、皆さんにとって初めてのことだったようで、新鮮で面白い経験になったようでよかったです。

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Tuyet さん、Tap さん夫妻にとっても、今回の日本の学生の皆さんのスタディツアーはコロナ・パンデミックの影響で久しぶりの開催でした。若い学生の皆さんの明るさと熱意は、農場を覆っていた雰囲気を一変させてくれました。 ご夫妻も、日本からのスタディツアーで自分たちの農場を訪問してくれたことに大満足でした。

BAJのスタッフも、パンデミックのために、現地でのスタディツアーをオンラインなどの形で実施していましたが、今回の日本の学生の皆さんの訪問によって、コロナ前の「現地でのスタディツアー」を復活することができたことを実感しました。

最後の懇談でもたくさんの質問が出て、可能な限り知識や経験を得ようとする日本の学生の皆さんの姿勢には本当に感銘を受けました。 また、学生の皆さんとBAJスタッフの間の強固な架け橋となってくださった教員の皆さんの献身的なご指導にも感謝したいと思います。今回の訪問がこれから、さらなる興味深い経験につながっていくことを願っています。 BAJ スタッフは、学習院女子大のすべての学生と教員の皆さんに感謝の意を表します。 皆様をベトナムにお迎えできたことを大変光栄に思います。

これからもひきつづき、現地で農業体験をするスタディツアーを多くの方たちに楽しんでもらいたいと思っています。

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