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日本の高校生たちとオンライン文化交流をおこないました:ベトナム

日本の高校生たちとオンライン文化交流をおこないました:ベトナム

報告者:東京事務所 新石

4月1日、8日、18日に、名古屋の学生ボランティア団体どえりゃあWingsと一緒にフエの子どもたちにリモート授業を行ないました。

学校の教室と日本の学生たちをオンラインで結んだ交流授業です。内容は、日本文化と環境問題に関する4択クイズで、1問ごとに正解を発表し、日本の高校生からフエの子どもたちにいくつか質問を投げかけます。

(ラムモンクァン中学での交流授業。記念すべき1回目。このときは他の学校でも同様の授業ができるか未定でした)

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印象的なやり取りの一つとして、日本語についての問題がありました。「『もったいない』はどんな意味でしょうか?」の正解発表のあと、高校生からさらに「なにか知っている日本語はありますか?」と追加質問をしたときです。手を上げた生徒が、なんと「おはよう!だいじょうぶ!」と答えてくれました。どこでその言葉を知ったのか聞くと、アニメとのこと。日本のアニメはベトナムの子どもたちにも人気と聞いていましたが、これには驚きました。

(解答用紙に答えを記入。4択クイズは全10問。半分以上正解する子が多かったです)

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(クイズは教室のスクリーンに映して出題しました)

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クイズを一番多く正解した生徒には、どえりゃあWingsさんから特別なプレゼントがありました。扇子です。1クラスに1つしかないため、最後はリモートじゃんけんで勝者を決めました。こちらも盛り上がりました。


(トゥイスアン小学校では9問正解者がいて、じゃんけんをせずに勝者が決定しました)

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参加賞として全員にプレゼントがあると伝えたときは、パソコンの画面越しにも教室の興奮が伝わってきました。参加賞は、こちらもどえりゃあWingsさんが送ってくれた折り畳み式のシリコン製カップと缶バッジでした。


(折りたためるシリコン製のカップと缶バッジをもらって嬉しそうな小学生たち)

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さいごの問題は4択クイズではなく、次の質問に口頭で答えてもらいました。少し難しめの内容で、これまでの環境教育の授業のまとめのような問いかけでもあります。

 

「じぶんたちの住んでいる地域の課題はなんでしょうか」

「それについて、どのような解決していったらよいでしょうか」

 

生徒たちの回答で多かったのは「気候変動」と「プラスチックのごみ問題」でした。環境を大切にする意識を持って、ゴミになるような物はなるべく買わないなどの意見が出ました。フエは2020年に数十年来の大洪水に見舞われました。そのため、地域の課題といわれたときに「気候変動」という言葉が出てくるのも頷けます。温暖化は地域の防災にとって非常に重要なテーマであることを再確認しました。


(最後の質問に積極的に答えてくれたファムカンアイ中学の生徒)

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BAJにとって教室と日本をオンラインでつなげる試みは初めてでした。子どもたちの側も、オンライン授業は経験があるものの、日本の学生たちと交流したことはなく、コロナ禍の制限された生活の影響もあって、教室が盛り上がるのか心配でした。

 

結果、杞憂でした。フエの小中学生たちは積極的に楽しんで参加してくれました。とくに小学生たちの反応は強烈で「次回もやってほしい!」「また会いたい!」という感想が多く聞かれました。また中学生のリアクションで印象的だったのは、ベトナム語ではなく、英語で直接日本の学生に質問する生徒がいたことです。それもこれも高校生たちの準備がよかった賜物だと思います。

 

企画自体はとても古く、オンラインで日本と教室をつなげるアイディアはコロナ前からありましたが、その頃は機材もツールも不十分でした。昨年、フエ事務所がオンライン・スタディツアーの経験を積んだこと、そして、東京事務所がどえりゃあWingsさんという学生グループと出会えたことが大きかったと思います。機が熟しました。

ふりかえれば、およそ1年をかけて準備してきました。最後の3か月は高校生たちと毎週打合せして、プレゼントの検討や輸送手配の確認、クイズの内容、脚本などを練り上げていきました。

 

今回、一つの型ができたので、ぜひこれからも何らかの形で、フエの教室と交流できるような活動をつくっていきたいと思います。

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●この活動は、TOYO TIREグループ環境保護基金と 輝けアジアの子ども基金 のご支援や皆さまからのご寄付によって行われています。

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上記の交流授業のような、サポーターのみなさまが参加できるオンライン授業参観を年1回程度やっていきたいと考えています。ぜひこの機会に入会をご検討くださいませ。


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