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コラボ企画「ベトナム中部・古都フエの農家を訪ねて」オンラインツアーを実施しました:ベトナム

コラボ企画「ベトナム中部・古都フエの農家を訪ねて」オンラインツアーを実施しました:ベトナム

報告者:東京事務所 新石

 

新たなコロナ変異株の広がりなど、コロナパンデミックの収束が一向に見えない中、これまでベトナムのフエで受入れていたスタディツアーも再開の目途が立っていません。そこでなにかできないか頭をひねり、この6月からフエと日本をネットでつなぐ「オンライン・スタディ・ツアー」を始めることにしました。
今回は3回目の実施です。海外のスタディツアー専門の旅行会社ピース・イン・ツアー(PIT)と初めてのコラボ企画となりました。本記事では、12月4日におこなった本ツアーの様子をご報告します。


今回の特徴はなによりも旅行会社が主催者であることです。BAJの支援者の方はもちろんBAJを知らない一般の方たちも参加が可能です。参加者は東京スタッフ含めて合計18名に上りました。


PITとのコラボ企画のタイトルは「ベトナム中部・古都フエの農家を訪ねて」となりました。

内容は、これまでと同様、BAJが支援している農家の畑の様子をライブ配信で伝えるというものでしたが、今回はそれに加えて、以前、学習院女子大のゼミ生の方たちが来てくれたときに実施したレクリエーション(畑のいろいろな場所に配置された短冊に書かれたヒントから、栽培している野菜や果物の名前を当てるゲーム)をツアーの目玉にしました。
どうやってレクリエーションをオンライン化するのかが大きな挑戦でした。カメラを3台を使ってツアーの途中でZOOM画面を二分割するなど、参加していただいた皆さんにより楽しんでいただけるよう工夫しました。


なお、今回のオンラインツアーでは、BAJ側の東京事務所スタッフとフエ事務所スタッフに加えて、日本側はPIT小山さんに進行役を務めていただき、フエ側は日本語ツアーガイドSonさんが参加して盛り上げてくれました。また、農家さんは、Tuyetさん、Tapさんご夫妻にご協力いただきました。

ツアーを盛り上げてくれたSonさん(右)とフエ事務所スタッフのNhuさん(左)です。

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ツアーにご協力いただいた農家さん、Tuyetさん(左)、Tapさん(右)ご夫妻です。

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今回のオンラインツアーは、以下の3つの構成をすべてライブ中継で行いました。
(1)BAJの活動紹介
(2)農家さんのお宅訪問とインタビュー
(3)リクリエーション(農家さんの畑で栽培している野菜や果物の名前当てゲーム)

さあ、いよいよコラボ企画の始まりです!

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「BAJの活動紹介」では、フエの養豚農家さんが抱えていた豚の糞尿の悪臭問題の解決と農家さんの燃料費の削減による収入向上を目的に、これまでBAJが取り組んでいた豚の糞尿を溜めてメタンガスを発生させるバイオダイジェスター
なども説明しました。このバイオダイジェスターは、TuyetさんとTapさんご夫妻のお宅にも設置されていて、「農家さんのお宅訪問」のところで実物を紹介しました。

バイオダイジェスターについても説明しました。

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つづいては、「農家さんのお宅訪問」です。Tuyetさん、Tapさんご夫妻のご厚意により、養豚場やバイオダイジェスター、バイオダイジェスターのメタンガスで台所のコンロに火をつけるところの他にも、ベトナムの家では普通にある大きな仏壇の間、リビングなども見せていただき、日本の一般の家とは異なる間取りや風景の一部を垣間見ることができました。

なお、お宅訪問の後のインタビューでは、参加者の皆さんから以下のような質問がありました。
(質問1)野菜や果物の栽培以外にも何か仕事をされているのですか?
(回答1)田んぼがあって、米をつくっています。
(質問2)畑と田んぼを合わせた面積はどれくらいありますか?
(回答2)約2,000m2あります。

Tuyetさん、Tapさんご夫妻のお宅の豚舎です。

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実物のバイオガスダイジェスターも見せていただきました。

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つづいては、いよいよ今回のツアーの目玉である「畑で育てている野菜や果物の名前を当てクイズ」です。

このクイズのルールは、フエ側のSonさんやNhuさんといっしょになって今回参加いただいた日本側の皆さんが2チームに分かれ、まずフエ側の2人があらかじめ畑のあちこちに置かれた短冊状のヒントを時間内で探して戻ってきた後、各チームの皆さんがこれらのヒントから答えの野菜や果物の名前を考え、それをSonさんやNhuさんが畑から収穫するというものです。クイズの対象となった野菜や果物は全部で10種類です。

例えば、対象となった野菜や果物とそのヒントは、次のようなものがありました。
(1)「サツマイモの葉」のヒント
①ハート形で緑色、②主な効用は抗ストレス、便秘、糖尿病、③特に雨季に店舗に並ぶ代表的なもの
(2)「きゅうり」のヒント
①体への水分補給に良い、②ウリ科の親戚、③女性が時々美容マスクとして使う

クイズに出た野菜や果物の中には、日本のものと形状が異なっていたり、日本では見かけないものもあって、クイズで楽しみながらベトナムの野菜や果物を知っていただきました。

広い畑に置かれたヒントを懸命に探すSonさんとNhuさん。探しながら畑の野菜や果物の紹介もしてくれて、2人ともサービス精神とてもが旺盛でした。

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時間内に全部は探せなかったけれど、たくさんのヒントの短冊が集まりました。

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各チーム、これらの短冊に書かれたヒントから答えの野菜や果物を考えました。

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参加者の皆さんが短冊に書かれたヒントから考えた答えの野菜や果物を収穫しました。

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野菜や果物を収穫した後、各チームの答え合わせです。これは、今回のクイズの野菜のひとつ、ウコンです。

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そして最後に、今回参加いただいた皆さん、PITの皆さん、フエ事務所の皆さんといっしょにベトナム語の「1、2、3」のかけ声で集合写真を撮りました。

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PITとのコラボ企画オンラインツアーの後、多くの参加者の皆さんから今回の感想をいただきました。
この中から、代表的な感想を記載します。

「畑をつかった野菜や果物のクイズとゲームが一番印象に残りました。とても楽しかったです。楽しめて、学べるツアーを企画していただきありがとうございます。今後のツアー内容の希望ですが、BAJが行っている環境教育などベトナムの子どもたちへの教育の現場も見てみたいです」



今後も、さらに多くの皆さんに満足いただけるよう、PITとのコラボ企画を始めとした多くの「BAJの旅」をつくっていければと思います。

●本事業は、PITとのコラボ企画により実施しました。

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