報告者:東京事務所 新石
こんにちは、事務局長の新石です。
BAJでは、昨年10月12日以降数回にわたる台風の襲来によって特にベトナム中部に生じた大きな浸水被害の支援を行うために、BAJの活動拠点であるフエ市に対する ベトナム・フエ市浸水被害緊急募金 を行ないました。
そして、3月13日、ご寄付いただいた多くの皆さまに対して「数十年に一度といわれた洪水被害-ベトナムフエ市緊急支援活動の現場報告-」と題したオンライン活動報告会を行ないました。
改めて皆さまから温かいご支援いただき、誠にありがとうございました。
本記事では、今回の緊急支援活動のひとつとしてフエ市が属するトゥアティエンフエ外務局に寄付をしていた支援金によって、7月16日、昨年の暴風雨の影響を大きく受けた地域であるナムドン地区にあるフォンフウ小学校の子どもたちに本や教科書を寄贈することができたので、その様子を報告します。
ナムドン地区は、ベトナムのトゥアティエンフエ省の南に位置していて、今回の台風襲来の影響を特に大きく受けた地域です。また、ナムドン地区に住む人々の95%は少数民族であって、主に農業と林業を営み、経済的にも困難な生活を強いられていました。フォンフウ小学校ではこの7月現在で380人余りの子どもたちが勉強をしていましたが、その内昨年の浸水被害の影響を受けた子どもたちは90%以上にのぼっています。
フォンフウ小学校の建物です
BAJは、昨年末、トゥアティエンフエ省全体の浸水被害に対する支援金として、ベトナム・フエ市浸水被害緊急募金の中の10,000,000 VNDをトゥアティエンフエ外務局に寄付をしました。
そして、今回BAJは外務局との合意に基づき、外務局との協力のもと、フォンフウ小学校の2年生で、現在でも特に困難な状況にある50人の子どもたちに英語の本と教科書を寄贈しました。
ベトナムでは2年生の教科書の改訂が行われる時期であったため、これらの新しい教科書を寄贈することにより、フォンフウ小学校の2年生の子どもたちにとって特に役立つものとなってほしいと思います。
子どもたちへの参考書の寄贈式の様子です
多くの皆さまからいただいた温かいご寄付により、フエ市のみならずトゥアティエンフエ省全体への緊急支援活動を行うこともできました。改めまして、ご支援いただき誠にありがとうございました。
今回の緊急支援活動を通してできたフエ市から離れた場所での新しいネットワークを維持し、また子どもたちの教育現場を持つ団体として、これからも引き続きより多くの子どもたちへの教育活動を行っていきたいと思っています。
Copyright(C)2024 BRIDGE ASIA JAPAN. All Rights Reserved.