報告者:東京事務所 岡(ボランティア)
(1)直営畑の様子
これまでも報告してきましたように、BAJではベトナムのフエで小規模農家の自立と消費者との共存を目的として、農家の方たちが有機栽培した野菜をBAJの直売所で販売しています。また、BAJ自身も直営畑(トゥイビュウ畑)を所有して、有機野菜を栽培しています。
7月下旬のトゥイビュウ畑の様子の写真が届きましたので紹介します。
フエは、この時期は乾季で年間を通して気温が最も高く、平均最高気温は35℃になります。今年は特に暑い日が続いるので、トゥイビュウ畑の野菜の収穫量は例年より少し減りました。しかし、灌漑用水を利用したり、日陰を作ったり、乾季に強い作物を栽培したりすることによって、さまざまな作物が育ちました。
大きく育ったヘチマ
ベトナムで人気のガックフルーツ(ナンバンカラスウリ)。赤くなったら収穫します。
サラダ菜
トウガラシ
(2)子どもの教育
フエの小中学生を対象にしておこなっている環境教育については、新型コロナウイルス感染症の影響で学校は一時休校していましたが、ベトナムの早期の封じ込め策が功を奏し、6月には再開、BAJの環境教育も再開していました。しかし7月末、フエに近いダナンで新型コロナウイルス感染症の第二波が発生し、フエの学校は8月以降、再び休校せざるを得ない状況になりました。
そこで、このような状況の中でも実施可能な授業の方法を検討し、Facebookのライブ配信機能を利用して、子ども達にオンラインで環境教育を行えるよう準備を進めています。実際にオンラインで授業を行う前に、BAJ東京事務所とフエ事務所の間で模擬授業を実施し、オンラインで授業をおこなえると確認できたところです。
BAJ東京事務所とフエ事務所の間で行った模擬授業の様子
以前ような状態に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。今後はオンラインによる授業を実際におこないながら改善を重ね、新しい形で行う授業を通して、環境保全の大切さを子ども達に継続的に伝えていきたいと思います。
●BAJ直営畑の運営については皆さまからのご寄付を活用しています。また環境教育事業については、公文国際学園高等部有志のご寄付、キヤノン(株)、輝けアジアの子ども基金サポーターのご支援により実施しています。
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