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トゥイビュウ地域の畑での活動報告:ベトナム

トゥイビュウ地域の畑での活動報告:ベトナム

報告者:フエ事務所 鶴田 志紀

2017年4月から、アジア生協協力基金による「ベトナム・フエの農家グループの有機野菜栽培技術研修と組織力強化事業」がスタートしており、現地スタッフや農家が準備を進めています。この事業は、トゥイビュウ地域に借りた土地で①直売所直営農場、②直売所に参加する農家が使う畑、③一般市民や消費者の体験農園の3種類の畑を運営し、有機栽培や技術研修、そして体験農業をおこなうことで、有機農産物の普及や農家同士・農家と市民のつながりの強化などを目指すものです。なお、①の直売所直営農場では直売所に供給が少ない農産物を栽培し、②の直売所メンバーの農家の畑では、自分の畑で有機栽培にチャレンジしにくい種類の野菜の有機栽培に取り組みます。

畑の準備を進める中、今現地スタッフや農家の頭を一番悩ませているのは「雑草」です。農業に詳しい現地スタッフいわく、この土地に生えてくる雑草の根はとても手ごわく、塊となった根がついているため、雑草をとるときはこの塊ごと抜かないといけないとのこと。雑草の根は土の奥深くまで伸び、抜いたつもりでも、またすぐに生えてきてしまいます。「雑草との闘い」はかなり根気のいる作業ですが、農家の人たちは、慣れた手つきで鍬を使って雑草取りを進めてくれています。

畑を守るための鉄フェンスや堆肥場、農具や資材を保管する倉庫の建設も終え、畑にはコンクリートのポールやネットを準備しました。

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コンクリートの柱を立てています

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柱とネットを設置

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畑に設置した堆肥場

②の直売所メンバーの農家の畑では、6月末ごろから農家のメンバーが栽培を始め、野菜が芽を出しています。畑や設備をゼロからつくっていくことは、スケジュール管理や申請手続きなど、さまざまな手続きや話し合いなど難しさがあり、やはり全て計 画通りにはいきませんでしたが、少しずつ、でも着実に進めています。

これからもさらに準備・活動を進め、有機農産物の普及、そして安全・安心な農産物の消費者への提供につなげていきたいと思います。

【この活動は、アジア生協協力基金と皆様からのご支援でおこなっています。】

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