水のある安全な暮らしを
現地とともに実現する
水供給事業では、1999年より、ミャンマーの乾燥地域にて井戸の掘削・維持管理をおこなっていました。
今までに126本掘削を行ってきた実績がある事業です。
現在は、事業の現地化を進めつつ、
BAJは現地団体では不足する部分を補う役割としてサポートしています。
ミャンマーの中央に広がる地域はドライゾーンと呼ばれる乾燥地域で、「水は金より重い」という諺があるように、年間500~700ミリ程度が雨季に降るだけです。しかも帯水層は200~300メートル掘る必要があり、そのためには経験のあるエンジニアと電気探査など大がかりな調査、そして実際に掘削するための大型の掘削機械と関連設備機器が必要となります。
ミャンマーの中央に広がるドライゾーンと呼ばれる乾燥地域に水を届けるため、
BAJは1999年より井戸掘削建設事業を開始しました。
2004年にある企業経営の方からのご支援を受け、BAJとして自前の掘削機械を手に入れることができ、乾燥地域での積極的な水供給事業が本格化しました。
村の水管理委員会と維持管理の仕組みを整え、水料金徴収制度を導入しました。BAJは運営管理人の研修を行っており、収益で校舎修理を行う村も出てきました。
2017年にBAJで育成された人材が水供給事業を引き継ぎました。現地の雇用を増やすことで、より地域が活発に豊かになることを願っています。現在、元BAJマグウェ事務所スタッフが起業したNational Water Service Group (NWSG) が水供給事業を続け、BAJは経営、水質管理、地域教育等の側面からフォローアップしています。
これまでBAJが
建設した深井戸の数
126本
これまでBAJが
修繕した深井戸の数
約600
本
井戸を使っている
人びとの数
20万人以上
マンダレー地域 タウンタ郡 ザジャン村
水管理委員会委員長
アウン トゥエさん
井戸ができる前は、私たちは一日中働いていました。疲れて家に帰っても、遠くのため池に水を汲みに行かなければなりません。時間を取られ、とても疲れる仕事です。今はちがいます。家に帰ってきてから井戸の水を簡単に持ってこられます。住居の近くに井戸があるため、水汲みはつらくなくなりました。疲れることもありません。そして、この井戸は村の住民だけでなく学校の子どもたち、病院、周りの村の住民たちにも影響を与えています。
私たちはあなたたちの支援を決して忘れません。いつもBAJの人たちをはじめ日本の人たちのことを思い出して感謝しています。井戸ができたおかげで、目標に向かって力いっぱい働けるようになりました。私たちは井戸の維持管理にも成功しています。ルールを定め組織的に運営し、多くの貯金ができました。その貯金は村の開発や井戸修繕に使っています。
2011年、日本の津波の被害についてBAJから知らせを受けました。私たちは寄付を募りました。作業員の給金の一部を集め、井戸の貯金からも10レック(約10万円)を引き出しました。そしてBAJの事務所を訪ねて「ザジャン村水管理委員会」としてではなく「ザジャン村一同」として寄付しました。
もしあなた方に何か助けが必要なときは、私たちは協力できます。そして私たちがまた何か問題に直面したときは、どうかまた力を貸してください。私たちはBAJと日本の人たちのことを決して忘れることはありません。
本事業は、外務省NGO連携無償資金協力ほか、
皆さまからのご支援により実施しています。
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