報告者:ヤンゴン事務所 U Ye Aung
12月23日、マウンドー事務所で長く会計責任者を務めてきたイン・イン・ソーの送別会をヤンゴン事務所において開きました。長年にわたる彼女の献身的で、プロ意識と優しさに満ちた貢献を称えるために、ヤンゴン事務所の職員が集まった、ほろ苦いひとときでした。
この分野で豊富な経験をもつイン・イン・ソーは、2017年6月から2024年12月までマウンドー事務所でこれまでにない高い水準の取り組みをもたらしました。彼女は財務業務を管理し、組織の方針を遵守し、部下を指導しました。彼女の細部への気配りと若手スタッフへ指導意欲は、チームにとってかけがえのない財産となりました。落ち着いた態度、誠実さ、協力的な精神で知られるイン・イン・ソーは、専門的な能力だけでなく、優しさでも尊敬されていました。彼女は常に手を貸す用意があり、複雑な財務問題を辛抱強く説明し、チームワークを奨励していました。彼女の前向きな姿勢とユーモアのセンスが、オフィスに温かい雰囲気を作り出しました。
送別会にはイン・イン・ソーへのメッセージつきの特別なケーキを用意しました。
ケーキとお茶で歓談のひと時を過ごしました。
感謝の意を表して花束と記念品が手渡されました。
彼女はマウンドーが内戦で混乱する中、2024年6月に水路でマウンドーを脱出し、7月に無事にヤンゴンに到着しました。避難の行程では想像が及ばないほどの困難と悲しみがあったことでしょう。また、慣れないヤンゴンでの生活にもかかわらず、毎日の業務に向き合う姿には心が打たれました。
避難後は12月まで、マウンドー事務所の財務関係業務をヤンゴン事務所で続けてきましたが、2025年はUNHCRの委託業務と予算が無くなることから、彼女の雇用も残念ながら終了せざるを得なくなりました。
12月23日の午後、オフィスは同僚たちが祝賀会の準備をする活気で賑わいました。感謝とお祝いの気持ちを象徴して、彼女の名前が入った美しく飾られたケーキが運び込まれました。そこにはチームの感謝の気持ちと、イン・イン・ソーとの大切な思い出が反映されていました。送別会は、マウンドー事務所の大野プログラム マネージャー代理の開会挨拶で始まりました。彼は、イン・イン・ソーの献身とプロ意識に心からの感謝を表明し、彼女の細心の注意を払った仕事と前向きな姿勢が組織に大きく貢献したことを強調しました。挨拶は、彼女の今後の人生における成功と幸福を祈って締めくくられました。同僚たちは順番に心のこもったメッセージを送りました。ヤンゴン事務所の事務長マー・ゲイは、イン・イン・ソーの揺るぎないサポートと指導について話し、会計のミョ・トゥ・ザー・ウーは彼女の問題解決能力と明るい性格を強調しました。会計補佐のキン・ザー・タンは、共に経験した課題と成功を振り返り、イン・イン・ソーの存在がいかに大きな変化をもたらしたかを強調した。物流担当のモー・ミンは彼女の財政指導に感謝の意を表し、私は彼女のリーダーシップとチームに与えた刺激について話しました。それぞれのスピーチには、賞賛、尊敬、そして心からの愛情が表れていました。
イン・イン・ソーからは、同僚職員のサポートと友情に感謝が述べられました。彼女はBAJでの時間を懐かしく語り、自分が培った専門的な成長と友情に感謝の意を表しました。持ち前の謙虚さで、彼女は同僚たちに、これからも献身と前向きさを持って一緒に働き続けるよう励ましました。
イベントの終わりには、笑いと涙が入り混じり、長年築き上げてきた深い絆があらためて思い起こされました。BAJからイン・イン・ソーがいなくなるのは寂しいですが、彼女のプロ意識、優しさ、そして粘り強さは、間違いなくBAJファミリーの中で受け継がれるとともに、彼女の新しい人生行路の中でも、新たな同僚やコミュニティの中でも気づかれ広がっていくことでしょう。
ありがとう、イン・イン・ソー。
(翻訳:東京事務所 大野)
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