報告者:東京事務所 新石
7月に村落開発局から現地調査と研修事業実施の許可を得て、8月~9月に現地調査を完了し(前回記事参照)、深井戸修繕が必要な村落を選定し直しました。これで改修に必要な資機材調達の準備が整いました。あとは覚書を結び正式な実施許可を待つだけですが、11月30日現在「最終審査段階」のまま締結には至っておりません。10月半ばにネピドーにてあらためてカウンターパートと会合の場を持ち、局長たちから「遅くとも年内には」という回答を得ました。期待したいと思います。
ネピドーの会議室の壁に掛けてあった「水供給の10のよいこと」
会議の際に、水供給に従事する村落開発局職員向けの研修について具体的に内容を詰めました(研修事業については問題なく実施許可が下りております)。そして、10月29日から11月2日まで、ニャンウーにて水供給技術に関する研修を5日間実施しました。
水中ポンプを動かす配電盤のしくみを解説する講師
対面以外にも日本人講師の方たち(地質の専門家でミャンマーの地熱や温泉に詳しい須藤氏と、BAJ会員で土木技術者の西田氏)からオンラインで講義と講演をしていただきました。リモートの技術を使った研修実施は初めてでしたが、とても好評で、当初オンライン講演以外は中継しない予定でしたが、先方の要望ですべて中継することになりました。
専門家 技術士の須藤氏によるオンライン講義
ミャンマー各地から毎回30人以上のオンライン参加がありました。突然のリクエストで現地スタッフは苦労があったと思いますが、学びを得られる人たちが増える点では良かったです。また、研修は休日もぶっ通しで行なったにも関わらず、熱心な参加者の姿勢に感銘を受けました。
水中ポンプの仕組みを説明、BAJ協働パートナーNWSGスタッフが補助
BAJ協働グループNWSGリーダーによるMONOポンプ研修
12月下旬には事業対象の村落10か村から深井戸を操作および運営している水管理委員会のメンバーたち向けのポンプ操作の技術訓練と井戸水管理運営の講習およびグッドプラクティスの情報共有ワークショップを実施予定です。
皆さまからのご支援に厚く御礼申し上げます。今後ともご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
水中ポンプ販売会社による詳細な講義
● 本事業は外務省NGO連携無償資金協力事業(N連)資金と皆さまからのご寄付によって実施しています。
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