報告者:東京事務所 新石
5月3日、ヤンゴン郊外のペイナゴン村にて本年度最初のBook&Toyミニライブラリーの寄贈を行ないました。
NGOの活動が制限されるなかで、ウェブサイト上での報告を控えてきた経緯があります(ニュースレターやメルマガでは報告しております)。今回はロープロファイルの活動ではなく、本年度再開する水供給事業のカウンターパート(行政機関)からの推薦と許可を得ることができました。といっても小規模な活動に限定された特別な許可です。
2022年の本事業再開以降、寄贈の対象は民間の養護施設や孤児院、寺子屋学校などが中心でした。今回は村長やその他の関係者と協議をして、村の管理事務所スペースに私たちのミニライブラリーセットが置かれ、代替の図書館として運用されることになりました。
Book&Toyミニライブラリーセット(特別設計の本棚、図書282冊、8種の玩具、日本からのけん玉や囲碁含む)
(25人の子どもたちが参加してくれました。その他村長など村の教育関係者が出席しました)
もともとペイナゴン村には図書館がありました。これはミャンマーでは珍しいことです。しかし、大雨で屋根が破損してしまい、折しもコロナや政変の影響で村の経済状況は悪化した時期で、屋根が修理できないまま放置され、保管されていた図書もそのままの状態に置かれてしまい、ダメージを負ってしまいました。
(屋根がこわれて放置された図書館と風雨にさらされた図書)
村落開発局の予算で新たに村の図書館を改修および新設する計画があるようですが、昨今の状況ではいつになるか詳細は分かりません。子どもたちが本に触れる機会を少しでも増やしたいというのが村の人たちの願いでした。もともと図書館の運営を自分たちでおこなっていた経験があり、私たちのBook&Toyミニライブラリーを最大限活用してくれることが期待されます。
(寄贈式は図書館に隣接する寺院で行ないました)
ミャンマーの状況は混迷を深めており、私たちも(とくにインターネット上では)率直な情報発信ができない状況があります。それでも、今だからこそ伝えられることは伝えていきたいと考えています。引き続き本事業も粘り強く続けていく所存です。
(本と囲碁をたのしむ子どもたち)
(子どもたちがチャリティランナーさんへのサンクスメッセージをつくってくれました)
本寄贈は大阪マラソンに出走してくださったチャリティランナー(川合俊輔さま他1名)のご寄付で実施することができました。誠にありがとうございました。
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