報告者:東京事務所 新石
クラウドファンディングのウェブサイトにてご支援いただいた方にはひと足お先にご報告しましたが、裁縫教室を再開します。
昨年6月に5年ぶりに再開したラカイン州北部マウンドーでの女性向けの裁縫訓練事業ですが、同年9月に治安悪化で中断してから、教室での実施ができない状況が続いておりました。
日本からのクラウドファンディングの応援を受けて昨年11月末よりロープロファイルで訪問型の裁縫訓練を再開したことを前回の記事にて報告しておりましたが、ようやく先日、当局から教室での再開許可を得ることができました。来月の5月よりマウンドー事務所敷地内で裁縫教室が再始動します。
(昨年11月末から今年4月末まで訪問型で実施。ミシンを参加者宅へ貸し出し、訓練を継続している)
今回はラカイン州政府の許可ではなく、その1つ下のレベルのマウンドー郡当局の特別許可です。より地元に密着したところからお墨付きをもらうことができました。現地スタッフの交渉力と機転に感謝です。
教室で集まることで、異なる民族の人々がいっしょに学べるようになります。「学びの場」を通じた民族の融和が本事業の目的の一つです。自宅スペースの関係で訪問型では参加できなかった生徒たちも、また戻ってくると聞いています。
ちなみに、昨年の事業開始当初は、仏教徒のラカイン人10人、ヒンズー教徒およびイスラム教徒10人の研修生20人が参加していました。現在の訪問型には16人が参加しています。
(昨年、教室で実施していたときのようす。異なる背景をもった参加者たちがともに学ぶ場所だった)
教室での再開が叶ったので、あとはこれをくりかえして、つづけていくのみです。
残りの研修期間を教室でおこなうため、第一期は6月半ばで修了予定です。現在のところ来期は8月開始を予定しています。7月は準備期間に充てます。
夢がひろがります。せっかく再開した教室を持続可能なかたちにするべく、女性たちが作成した裁縫製品を販売していきたいと考えています。戻ってきてくれた参加者たちに勢いとモチベーションをあたえる仕組みをBAJなりにつくりたい! まだ漠然としていますが、これから試していきたいと思います。学ぼうと思えば、いつでも学ぶことができる。そしてそれを応援してくれる人たちにも出会える。これからもそう信じてやっていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(3月はお弁当箱用の袋とショルダーバッグを作成しました。4月はコースターを作成します)
(作成したショルダーバッグとともに記念撮影)
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