報告者:マウンドー事務所 相葉(東京事務所で待機中)
現在マウンドー事務所では、車両等機械類の整備事業を除くすべての事業を中断しています。9月中旬に州政府から出された通知により、マウンドー郡を含むラカイン州北部6郡での活動が禁止され、現在も現地のすべての支援団体が活動をできない状態が続いています。
そんな現在の現地の状況を現地スタッフが報告してくれましたので、本日はその報告を共有させて頂きます。朴訥とした文章ですが、その淡々とつづる文章の中に、現地の実情が垣間見える気がします。
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マウンドー北部と南部では、支援団体の職員だけでなく地域住民の移動も制限されています。また、マウンドーとシットウェを繋ぐ水路も使うことができません。マウンドーでは食糧や日用品の多くをシトウェやヤンゴンからの物品に頼っているので、地域住民は食料や日用品が不足しています。
現在マウンドーでは軍と少数民族武装勢力の間での武力衝突が激化しており、その影響で現地当局のチェックが厳しくなっています。夕方以降は特に取り締まりが強化され、住民が逮捕されるケースも増えているため、住民は夕方以降の外出を控えるようになり、夜8時以降地域の人々はほとんど家の外に出ません。
ですので、現在マウンドーの状況はとても静かです。モノは不足し値段も高く、薬も十分に手に入りません。まだしばらくは外出一つにしても注意しなければならない状況が続きそうです。
車の中から撮影した町の様子
事務所から市街地方面へ向かう道
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以上、現地スタッフからの報告です。写真を見ると、普通と変わらない日常の風景のように見えますが、約2か月間、街の外にでることが許されない状況というのはこの上なく不自由な状況です。
先の見えない状況が続きますが、少しでも情勢が回復し、現地の人々が安心できる日常を取り戻し、私たちの活動も再開できるようになることを切に願います。
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