報告者:マウンドー事務所 相葉(東京事務所で待機中)
前回「シトウェへの定期メンテナンス出張(1)」に続き、今回はBAJがラカイン州でおこなう車両等機械類の整備事業の、シトウェでの出張メンテナンスサービスの実作業の様子をお伝えします。
2月はスピードボートのエンジンメンテナンスや船底の塗装などをおこないました。
エンジンメンテナンスの様子
塗装作業は古い塗装と汚れを落とし、下地を整えた上に、3種類の塗料を重ね塗りしていきます。乾くのを待ちながら作業を進めるため時間がかかる作業です。
日差しがきつい時には帽子をかぶります。
3層に塗り重ね、乾いたら完了です。塗装をしっかりとおこなう事で、塩水によるダメージや害虫からの被害を防ぎ、ボートを長持ちさせます。
発電機のメンテナンスをするスタッフ。
全ての作業を完了させたスタッフ達は、資材を整理し、また来た道をたどってマウンドーへと戻ります。
依然としてラカイン州ではこういった技術を提供できる人材や場が十分になく、安定した支援を継続させるための必要性は高いままです。
移動の風景などから、一見すると現地の人々も普通の生活をしているように見えますが、昨年2月以降も比較的安定しているといわれるラカイン州でも、物価上昇や現金不足などの影響は現地の人々の生活を圧迫しています。また、コロナウイルスの脅威や故郷の家族のことなどを心配するスタッフも多くいます。そのような中でも、現地スタッフ達に活動は支えられています。厳しい状況は続きますが、スタッフの安全には十分に注意しながら、できる限りの活動を続けていきます。
●本事業は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)資金および皆さまからのご支援により実施しています。
●現在、BAJ冬募金を受付けております。ご協力をよろしくおねがいします。
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