報告者:マウンドー事務所 神永
ラカイン州における新型コロナウイルス感染症の拡大をうけて、現在、同州における活動は一部を除いて全面的に中断しています。
ラカイン州では、8月下旬に州都シトウェにて約1ヶ月ぶりに市中感染者が確認されて以来、同州各地において陽性者が次々と確認され、全域に外出自粛措置が適用されました。これにより、市民の生活のみならず、ラカイン州における支援活動にも影響が及び、食料支援や新型コロナウイルス感染症関連の「重要な」活動以外、すべての活動の許可が取り消され、多くの支援団体が活動中断を余儀なくされています。
↑ラカイン州における外出自粛措置を伝える現地報道(The Irrawaddy社より)
BAJも、政府当局からの通達をうけて、「学校建設を通じた地域開発」および「支援ニーズ即応事業」を、9月末時点で全面的に中断し、マウンドー事務所が実施する「車両等機械類の整備事業」のみ、感染症対策関連の支援を継続する他団体の車両等の整備や修理を行うために、規模を縮小して継続しています。
感染が再拡大して以来、1カ月以上が経過しましたが、いまだ連日、複数の市中感染者が確認されており、今後、いつ活動を再開できるのか先が読めない厳しい状態が続いています。コロナ感染症関連のみならず、多くの支援を必要とするラカイン州。一日でも早く同州が、全活動を再開できる状態に戻ることを願います。
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