報告者:マウンドー事務所 神永
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスですが、ミャンマーでは、3月23日に国内で初めて感染者が確認されて以来、日々、感染者数の増加が報告されています。BAJが各種事業を実施しているラカイン州では未だに確認例が報告されていませんが、いつ同地域に感染が広がるか予断を許さない状況です。この事態を受けて、職員の感染、そして支援対象者への伝染を防ぐために、各事務所で感染防止策を講じました。
予防対策の基本である手洗いを徹底するために、事務所入り口には手洗い場を設置して、職員・外部の訪問者全員に、入場する際の手洗いを義務化しました。
また、衛生管理の啓発と注意喚起のため、新型コロナウイルスに関するビルマ語の資料を事務所と事業実施地に掲示しました。世界保健機関(WHO)が作成し、現地の国際機関より共有された資料を使用しています。
新型コロナウイルスの危険性を認識して、今のところ、多くの職員が意欲的に手洗い・うがいに取り組んでいます。
また、各事務所において、事業継続計画を作成。緊急時の体制と対応手順、現在実施中の事業については、どのように継続するか、どの時点で中断するか、計画しました。
シトウェ事務所、タウンゴップ事務所では、現在、在宅勤務制度を導入し、各職員が連携を取りながら、事業運営を継続しています。
<シトウェ事務所が作成した事業継続計画>
ラカイン州など、医療施設が十分に整っていない地方へ新型コロナウイルスの感染が拡大した場合、感染の爆発的拡大や、それに伴う貧困、教育不足等の問題の深刻化により、すでに脆弱な立場に置かれている人々の生活に多大な影響が及ぼされることが予想されます。そのような事態を防ぐため、そして、そのような事態に陥った際に、現地で活動する支援団体として何をすべきか、今後も、現地の政府機関や関係団体との連携を密にしながら、検討を重ねていき、職員と支援対象者の安全確保を最優先にしつつ、何らかの支援を継続できるように務めてまいります。
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