報告者:マウンドー事務所 神永
ラカイン州では、同州の教育環境の改善を目指して、学校建設を通じた地域開発事業を実施しています。その事業の一部として、校舎を建設する各学校において、保護者と教員、村人から成るPTAに対して、研修を実施し、PTAによる校舎の維持管理能力の向上を目指しています。
合計4回のワークショップによって構成される研修では、各学校のPTAが、その役割や学校のごみ処理法等について学び、最終回で、各校が抱える問題の解決に向けた行動計画を、PTAに設定してもらいます。
今回視察した、マウンドー郡ミョーマ西校で行われた第3回目のワークショップのテーマは「学校のごみ処理」。ミャンマーでは、ゴミで散らかった学校を多く目にします。BAJが建設する校舎を清潔に維持していくために、ワークショップでは、ゴミのポイ捨ての環境的・人的影響や、個人でできる簡単なゴミ処理法などについて学んでいき、学校で何ができるか、具体的に考えていきます。
ワークショップの終盤ではゴミ拾いを実施しますが、今回は教師の呼びかけで児童も参加。敷地内のみならず、学校周辺のごみ拾いも行いました。
現在、建設が順調に進んでいるミョーマ西校。残り2ヶ月ほどで完成を予定しています。完成後は、より安全で快適な学習環境のもと、児童が勉強することできますが、どんな学校も定期的な維持管理なしには、良い教育環境を保つことはできません。完成後はPTAを中心に、村の子どもたちのために継続的に保守管理をおこなっていくことを願います。
●本事業は、日本財団の資金で実施しています。
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