報告者:シトウェ事務所 神永
ラカイン州北部では、学校建設を通じた地域開発事業の第2期3年次(2019年9月~2020年8月)の活動として、マウンドー、ラティドン、ブティドンの各郡に1校ずつ、合計3校舎の建設をすすめています。
マウンドーの市街地に位置するMyo Ma(West)校の建設は、昨年11月末に開始し、1月中旬までに作業全体の約40%が完了しました。土台の部分がほぼ完成し、これから壁の設置などに取り掛かります。
強化コンクリートを使用した土台部分です。雨季時に学校の敷地が冠水する可能性が高いこの学校では、雨季時の教室への浸水を防ぐために、高床式の校舎を建設します。
建設前の校舎です。教室内の状態は劣悪ではなかったものの、雨季時に発生する洪水の影響により、校舎全体を支えている脚の部分が腐食しており、崩壊する危険性がありました。
人材育成を目的として導入しているOJT制度(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)には、学校周辺の村出身の若者たちが参加しています。現場では、熟練作業員が指導しつつ、技術を学びながら、建設作業に参加しています。この学校には、計10名がOJTに参加して、日々の建設作業と週3回行われる講義を通じて、建設に関する基礎的な技術と理論を学んでいきます。
建設中の事故を防ぐために、安全管理に関する講義も行います。
<講義に使用する教材>
下は、BAJのエンジニアが作成した設計図です。Myo Ma校の建設は、雨季の開始前、5月末ごろに完成を予定しています。
ラカイン州北部においては、昨年に引き続き、学校建設に加えて、村の小規模インフラの整備を実施していく予定です。複数の事業を同時並行的にすすめる中で、それぞれの作業を遅延なく完了し、質の高いインフラを提供できるように、計画的に活動を実施していきたいと思います。
▷ミャンマーのインフラ整備についてはこちらから◁
●ラカイン州での学校校舎建設は、日本財団からの資金で実施しています。
Copyright(C)2024 BRIDGE ASIA JAPAN. All Rights Reserved.