報告者:東京事務所 大野
10月21日から26日まで、ミャンマー・ラカイン州の6村の小学校において、来年の「学校教材林活動」の実施可能性調査をおこないました。教材林活動とは、校庭に10種類ほどの伝統的な在来有用樹をそれぞれ複数本植栽し、樹名板を設置し合わせて環境教育をおこなうものです。樹名板には、樹木のビルマ名とラカイン名をミャンマー語で、また英名を英語で記載するとともに、特徴や利用方法をミャンマー語で掲載します。
目的は、小学校に教育的生活環境を整備することで、児童への環境教育や理科教育の端緒を開くことです。植物への興味と親しみをもつ第一歩となる樹名板は、日本の学校や公園では普通に見られますが、ミャンマーでは植物園や森林局の展示林の一部で設置されているのみです。材質も耐久性が低く、読めなくなって放置されていることも少なくありません。BAJは、これまでに校舎を建設してきた100を超える小学校から、樹木の植栽が比較的容易な立地環境で、水やりや除草などの保育管理ができる学校を選んで活動を進めています。
2017年からの5年間で、20校において実施する計画で、現地スタッフによる一次調査と、熱帯樹木を専門とする大野らによる二次調査によって、毎年の実施校と植栽する有用樹種を選んでいます。
植栽用地の立地環情調査(挿入写真は樹名板の例)
村で見つけた在来有用樹のキヤニモモ。甘酸っぱい果実を生食する
●本事業は、日本財団からの資金で実施しています。
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