報告者:シトウェ事務所 神永
ラカイン州では、同地域で勉強する子ども達を対象に、植林と環境教育授業からなる「教材林活動」を実施しています。今回は、そのうちの植林活動の内容を、先日実施した活動の様子とともにお伝えしたいと思います。
教材林活動は、児童が自然と環境について学ぶための環境を整備し、環境教育へ取り組むきっかけをつくることを目的として、BAJが防災研修を実施している学校のうち一部を対象として実施しています。対象校では、通常の2日半の防災研修を終えた後に、半日時間を取ってもらい、植林活動を実施します。
これから植える植物を運ぶ子どもたち
各学校で植える植物は、ラカイン州の在来種の中から、希少性や村民の希望、他の樹木とのバランス等を考慮しつつ、数十種類を選んでいます。また、児童が、自分たちが植えた樹木について学べるように、それぞれのミャンマー名や現地名、学術名、村での活用法といった情報を記載した樹名板を植物とともに設置します。植物が育てば、実物を観察しながら学ぶこともできるようになります。
樹木の情報を記載した樹名板
暑い中、熱心に植物を植える児童たち
現地の森林局の職員にも当日参加して頂き、児童に対し、苗木を植える際の注意点についてご説明頂きました。
7月には、今回実施した植林の状態を確認するために、日本人専門家によるモニタリングと、植物に詳しい村の住民と森林局職員による環境教育授業を実施する予定です。この活動をきっかけとして、子どもたちが自然と環境保全について興味を深め、環境教育に取り組んでくれればと願います。
●本事業は、日本財団からの資金で実施しています。
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