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ラカイン州における学校建設事業―中間ふりかえり―:ミャンマー

ラカイン州における学校建設事業―中間ふりかえり―:ミャンマー

報告者:ヤンゴン事務所 森

ラカイン州で学校建設、防災研修、PTA強化活動をしながらコミュニティ開発を目指す、大きなプロジェクトの中間振り返りの時期になりました。

 

いつもはラカイン州という広大な地域のなかで3事務所分かれ、現場や事務所などの各持ち場で自分の仕事にいそしむ27人のBAJスタッフが州都のシトウェに結集し、これまでの半年を振り返る機会を作りました。

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3事務所からこれまでの半年間の成果と課題をあげてもらい、特にプロジェクトとして進めるにあたり不具合となっている点についてシニアスタッフから若いスタッフまで全員で意見を出し合いました。

最後には、フォローアップアクションをまとめ、残りの半年も各セクションに大きな負荷なく活動を進められるよう、参加者全員が理解をひとつにしました。

 

話し合いの過程のほとんどをミャンマー人スタッフで運べたことは、高く評価するのですが、内容的には少々不満でした。

例えば、まとめたフォローアップアクションの10項目のうち、プロジェクトの内容の本質にかかわるものは2項目程度で、残りは諸条件の整備に関するものがほとんどだったからです。

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翌日は、10人の主要スタッフが残り、昨年、教育省から発行された”Safe and Child-Friendly School Construction Guideline”の勉強会をしました。

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これまでミャンマーでは、学校建設をするにあたってよってたよるガイドラインが皆無に等しかったので、各団体が思い思いで建設していました。

このガイドラインは、完全とはいえないものの、いくつかの決定事項が記載されているので、まずは勉強し、BAJのやり方と何が同じで違うのかを把握するところから始めました。

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ラカイン州はミャンマー全土の地域の危険度を表す表の中で最も危険リスクが高いとされています。
参加者のほとんどはラカイン州出身のスタッフですが、スタッフ一同、現在実施しているプロジェクトの背景や重要性について認識を新たにしました。

 

その他にも、学校建設を計画する際のポイントや設計、維持管理についても記載がありとても参考になります。学校建設をやっていると修繕の必要性もでてくるのですが、修繕のポイントにも触れられていてエンジニアチームは、興味津々に学んでいました。

この振り返り会の最後、主要スタッフに対して自己認識やコミュニケーションにおける5段階のレベルについて話をしました。

段階には、下から環境・行動・能力・価値観・自己認識があって、日ごろの打ち合わせなどは一番下のレベルに関する会話が大半をしめるのは自然なこと。年に1回、2回の節目節目の会議ではもう少し上のレベルの会話ができるのが理想でこの会に参加しているスタッフはそれができるはず、そこを目指しましょう、という話で会を締めくくりました。

 

私自身もどうやってファシリテーションすることでスタッフの自己認識や会話のレベルをあげていくお手伝いができるのか、これからの課題のひとつにしたいと思っています。

●ラカイン州での学校校舎建設は、日本財団からの資金で実施しています。

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