報告者:ヤンゴン事務所 森
今年の目標のひとつは、交通事故・けが0でした。目標達成することができそうです。
年の瀬も迫ったここにきて、『いい仕事をすること×継続する=信頼を得る』という実感を立て続けにすることがありました。
ひとつは、23年パートナーシップを締結し仕事をしている国連機関から、急な仕事が舞い込んできました。事業期間が短く大きな仕事で引き受けるのは躊躇してしまいそうなものでしたが、今、ここでひきうけないで何をするのか?という疑問もわいてきました。
BAJがこれまで得意としてきた分野だから、ぜひ、お願いしたいと熱心に説得してくれて、長年にわたって一緒に仕事をしてきた安心感から決断するのに時間はかかりませんでした。5年前も4か月で国内避難民のための220棟の恒常的なシェルター建設をやりとげた経験もあります。むちゃな仕事だとわかっていながら引き受けました。
もうひとつは、ある企業のCSRで井戸掘削を実施していたのですが、掘削中のトラブルで失敗におわりました。私の記憶でこのような経験は2度目で、完全に失敗というのは今回が初めてです。
2週間にわたって復旧を試みましたが、最終的には、50万円相当のアクセサリー類を損失すること。その企業にはこの顛末を説明し、残額全てを掘りなおす井戸につぎ込み、不足分を補填してもらう。その代わりに次年度からのCSR契約は引き受けないという決断を知らせました。企業はとても残念がり、掘削機械の復旧の可能性に関する質問をたくさん受けました。
機材の完全な復旧と万全な体制が整えられない以上、責任ある企業のCSRは引き受けられないという説明に同意はしてくれるものの、水分野で活動できる信頼できるパートナーを見つけるのも難しいとのこと。
BAJの透明性と報告書の質をかってくれて、引き続き、CSR事業をやりたいと申し出てくれています。新しいパートナーを探してもらうことをお願いしつつもBAJではCSR事業内容を既存井戸の修繕に変更するプロポーザルを準備することにしました。
現地での活動に透明性をもって確実にすすめるだけでなく、ご支援者の方々への説明や報告もとても大事でそういうことを積み上げることで信頼関係のつながりがどんどん増えていく。当たり前のことだけど、これをずっとやりとげるのはかなりタフな仕事です。
決してこの評価にあぐらをかくことなく、これを良い事例として、より一層気を引き締め現地の人々にとってもご支援者の方々にとっても満足度の高い活動をしていきたいと想いを新たにしました。
●2018年の活動スナップ
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