報告者:マウンドー事務所 今村
ラカイン州での学校建設事業は、第一期5年間100校の建設を完了し、現在二期が進行中です(2017年から2022年までの5年間で80校)。何度も来ていただいている日本人専門家をこの度も招聘し、BAJ建設現場への技術モニタリングを実施しました。
専門家から指導を受けるBAJ現地エンジニア
これまでの専門家の指導で以下の点が改善されてきました。
① 建設現場での安全
写真のように安定した足場を組み、作業員の安全を確保しています。
女性OJTも作業服と安全靴をはいています。
② コンクリートの質
本事業での校舎はコンクリート製ですが、重要なのがその質。
以前よりもコンクリートの質が高くなっています。
③ 設計図
校舎と一緒にトイレの建設もしていますが、今までの設計図では採光がいまいちだったため、中に入り戸をしめると薄暗い状態でした。今回は、ガラスブロックを取り入れ、光が入りやすい仕様となっています。
また、これまでの校舎では、夏場になると教室の中が熱いという声もあがっていたため、空気抜きブロックで風通しが良いようにしています。
まだまだ課題は多いですが専門家の指導の元、更なる改善を追及していきたいと思います。
●ラカイン州における小学校校舎建設事業は、日本財団および皆さまからのご支援で行っています。