報告者:ヤンゴン事務所 塩野目
昨年1月に開始したBAJ Book&Toyプロジェクトでは、今年4月までに合計25校の小学校に図書棚と玩具を寄贈してきました。
今回は、その25校目にあたるヤンゴン市内の学校「ラタナーベイクマン僧院学校」への寄贈をレポートします。ヤンゴンの空港近くに位置するこちらの学校では、年長クラスから中学2年生まで8学年335人の子どもたちが学んでいます。
学校の近所に住む一部の子どもたちを除き、みな敷地内で寝泊りをしながら学校生活を送っています。
寄贈に訪れたこの日はミャンマーの水祭り休日の直前だったこともあり、子どもたちの多くは地元に帰省してしまっていました。
そんな中集まってくれた約50人の子どもたち。カチン州、カレン州、カヤ州、シャン州、チン州など遠方であったり、故郷の治安が悪化して帰省が困難な子どもたちが集まってくれました。
BAJのスタッフが本を読むことの大切さや、日本のおもちゃの遊び方をレクチャーしますが、地方出身の子どもたちの中にはビルマ語の理解が困難な子も含まれていたため、いつも以上にゆっくりと、理解を確認しながら進めていきます。
最初は緊張気味だった子どもたちも、けん玉や輪投げのレクチャーでは笑顔がこぼれます。
そして囲碁の練習ではみな真剣に。
先生にとっても初めての囲碁。覚えたてのルールで初対戦です。
このプロジェクトで寄贈している図書は、イラストや写真が多用された小学校低・中学年向けの図書約250冊です。ビルマ語を勉強中の子どもたちにとっては、学習の大きな助けになると考えられます。
さまざまな出身地・民族の子どもたちが一緒に学ぶこの学校で、本プロジェクトで寄贈した図書とおもちゃが子どもたちの新たな学びの扉を開くことを願っています。
●Book&Toy事業は、おもちゃ美術館および皆さまからのご支援で行っています。
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