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パアン技術訓練学校 3年間の事業終了と4年次開始:ミャンマー

パアン技術訓練学校 3年間の事業終了と4年次開始:ミャンマー

報告者:パアン事務所 吉田

 

2013年12月にスタートした、カレン州パアンの技術訓練学校は、2016年12月13日に3年間の事業期間を終了しました。

 

2016年12月9日 修了証書授与式

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この3年間、外務省・日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、訓練学校の建設から始め、技術訓練、卒業生の就労支援と、いままで教育の機会に恵まれなかったミャンマーの若者たちを対象に、事業を実施してきました。

 

以下にこの3年間の主な成果を挙げます。

 

・訓練生選抜:技術習得の熱意を持った若者を面接で見極め、しかるべき訓練生を選抜。

・技術訓練:日本人専門家を招へいし、正しい・国際標準の技術をミャンマー人インストラクターに指導。指導を受けたミャンマー人インストラクターが訓練生に指導。

・就労支援:企業、コントラクターやワークショップオーナーと交渉し、求人リストを作成して卒業前の訓練生に案内。また、日系企業とも交渉し、卒業生採用を働きかけた。

 

3年間で、356名が当校を卒業し、そのうちの297名が卒業後に就職しました。就労率は83%(プロジェクト目標:80%)。また、日系企業にも計37名が就職を果たしました。就職先は、自動車関連企業、橋梁製造会社、建設会社、電気工事会社(2017年2月21日現在)。

 

卒業生は、自分の地元やヤンゴンなどの大都市で働いており、習得した技術を生かして、自分の生計確保のためだけでなく、技術人材不足のミャンマーにおいて、技術力の底上げに貢献していると言えます。この3年間で、当初設定した事業目標は、ほぼ達成できたと考えています。

そして、2017年1月1日から、4年次の事業がスタートしました。4年次からは日本財団の助成金を得て事業を継続します。1月9日から、建設科第5期、電気科第5期、溶接科第3期を開講し、訓練生たちは元気に技術習得に励んでいます。

 

建設科第5期 実習訓練

かんながけ(木工)

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レンガ積み(石工)

日本の企業様から寄贈されたヘルメットをかぶってます。

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鉄筋曲げ(鉄筋加工)

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電気科第5期

テスター(マルチメーター)の使い方指導。テスターの大型模型で説明。これは、セレクトスイッチや針が可動で、テスターの読み方・使い方をみんなで学べる優れもの!

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理論の授業

プロジェクターで投影した建物屋内の3Dイメージ上に、生徒が前に出て配線図を書いています。

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実習授業 電気配線

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溶接科第3期

ガス切断

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半自動ガス切断

黒メガネとマスクで誰が誰だか分かりませんが、黄色いヘルメットをかぶっているのがインストラクターで、白が訓練生です。

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2月に入り、いよいよ溶接科のメイン、アーク溶接の実習スタート。

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また、4年次から、英語の授業を開始しました。特に自動車整備科や溶接科、電気科では、英語の部品名やシステム名、品名、材料名などが頻繁に出てくるので、英語に慣れておくことは、技術者として重要です。また、英語を学んでおくと、就業のためのみならず、何かと色々な場面で役に立ちます。これから国際化するであろうミャンマーでは英語を学んでおいて損はないと考えています。

 

英語授業の様子

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4年次が始まった本事業へ、今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

 

●カレン州パアン技術訓練学校事業は、外務省・日本NGO連携無償資金協力の資金を受けけたのち、4年次以降は日本財団と皆さまのご支援により行っています。

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