報告者:東京事務所 岡崎
6月12日(土)、ミャンマーから学ぶ国際協力 第6弾として「校舎を守る緑の壁~学校防風林植林事業」の活動報告会をオンラインにて開催しました。
今回はミャンマーにおけるマングローブの防風林づくりについての活動報告です。当日は、熱帯・亜熱帯沿岸生態系の保全と村落の生活改善を目指しているBAJスタッフ大野勝弘が報告しました。国際協力に関わっていらっしゃる方々、マングローブや自然環境保全に興味をお持ちの方々など約30名の皆さんにご参加いただきました。
エーヤワディーデルタ沿岸低湿地では、木材の資源収奪と水田化に伴い森林がほとんど消失してしまい、森とともに暮らしてきた人々はさまざまな困難に直面しています。学校校舎は吹きさらしの状況下にあり、雨季の風雨による劣化やサイクロンによる損傷被害を受け、修繕もままならず放置され、良好な教育環境が損なわれています。
こうした中で、局所的防風で教育環境を維持、減災を図るために、地元のNGOや住民コミュニティ、児童たちとともにマングローブの植林事業を行ってきました。
これまでの活動で、8か所で植林事業を展開し、防風効果や校舎の建物保全などにも着実に効果が出ていますが、昨年からはCOVID-19やクーデターの影響などから活動休止を余儀なくされています。BAJとして状況を注視しながらも、現地NGOと連絡をとりつつ、事業再開に備えている現状をご報告しました。
参加者の皆さんからは、「オンラインだったので緊急事態宣言中でも(遠方からでも)参加できた」、「現地での具体的な活動内容が肌で感じられた」、「厳しい現状でも時機が来たら活動再開継続することを願っています」などなど、多くのご支援の声を頂きました。
本当にありがとうございました。
●本事業は、花王ハートポケット倶楽部、花王株式会社ほかの資金で実施しています。
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