報告者:東京事務所 鶴田
8月7日(火)、東京駅の三菱商事・MC FORESTで、BAJがミャンマーでおこなっているミニライブラリー寄贈プロジェクト「Book & Toy」について、ヤンゴン事務所調整員の塩野目が中間報告をおこないました。
この「Book&Toyプロジェクト」は、おもちゃ美術館との協働事業で2016年1月に開始、図書とおもちゃをセットした本棚を100か所に寄贈することを目指し、2018年6月までに、67校に寄贈しました。
報告会では、初めに、ミャンマーという国について簡単に紹介した後、なぜこのプロジェクトが始まったのか、その背景や目的について話しました。
ミニライブラリーを学校へ寄贈する際は、先生や村の人のやる気や責任感を引き出すために、あえてルールを設けず寄贈しています。それにより、
-学校の生徒だけでなく、村人にも無料で本を貸し出す
-有料で貸し出し、貯まった資金で蔵書を増やしていく
-井戸水利用料の一部から蔵書を増やしていく、など各学校で、様々な工夫が見られています。
寄贈して半年から一年たっている学校の先生にインタビューしたところ、
-本をよく読む子どもは集中力が伸びた
-先生の話をよく聞くようになった、などという嬉しいお声をいただきました。
もちろん、課題もあります。
-寄贈後のフォローをどうおこなっていくか。
-教師のやる気や力量によって、ミニライブラリーの利用率がかわってくる。
-効果をどのように測るのか。
同様に参加者からは、
-現地の先生達のやる気を引き出すにはどのような工夫があるか
-うまく活用されているか数値で示すことはそもそも可能なのか、
といった質問をいただき、実り多い議論の時間を持つことができました。
プロジェクト開始当初の目標であった100校の寄贈が完了まで33校!
その暁には改めて皆様にご報告ができるよう、現地職員と一緒に励んでいきたいと思います。
最後になりましたが…
こんなに素敵な会場のおかげで、30名以上の方にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様、会場をご提供してくださった三菱商事様、本当にありがとうございました。
今後もBAJの活動へのご支援、応援をよろしくお願いいたします。
●Book&Toy事業は、おもちゃ美術館および皆さまからのご支援で行っています。
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